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フランス・アラカルト2016 第3回 シャンソンーージャック・ブレルの世界

2016-06-25(土)15:00 - 16:30 JST

埼玉県深谷市緑ケ丘18-2

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Jacques  Brel  (19329-­‐‑78)は、ジョルジュ・ブラッサンスや、レオ・フェレに並ぶ、シャンソン界の大御所ですが、日本での認知度はなぜか低いままです。おそらく、屈折の多い彼の詩の内容(そこではしばしば 、死がテーマとなる)が、私たち日本人の感性に響かない性質のものだからかもしれません。
でもただ一つ、例外があります。
今回ご紹介するNe me quitte pas (1959) は、失恋の痛手を切々と歌う曲ですが、多くのシャンソン歌手によってカバーされただけでなく、英語に訳されIf you go awayとして英米圏で大ヒットしました。わが国でも「行かないで」という邦題の元に、広く知られることとなりま
した。( やはり恋が歌われないと、シャンソンはダメなようですね。)
原詩は、僕を捨てないでおくれと、ひたすら恋人に哀願する、実に情けなくも未練がましい、男らしくない(女々しい⁈) 内容で、読んでいて恥ずかしくなるほどなのですが、これが一旦メロディに乗って、男性的な力強い声で、堂々と、いや音吐朗々と歌われると、唯一無二の名
曲として心を撃ってくるから、やはりブレルは凄いなと思ってしまいます。
時間の許す限り、ほかにもいくつかご紹介する予定ですが、これをきっかけに、ブレルの素晴らしい世界に、耳を傾ける人が一人でも増えることを願っています。なお、youtubeでBrel, Ne me quitte pasと入力すれば、聴くことができます。
( 他には、Amsterdam, Regarde bien petit, Le moribondなどの予定 )

講師: 橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)
1948年(昭和23年)深谷市(旧豊里村)生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程満期退学。1982-84年、フランス政府給費留学生としてモンペリエ大学、パリ第III大学に学ぶ。専門は19世紀フランス文学。とりわけフローベールが研究対象。最近は映画も。現在、慶応義塾大学名誉教授。
主要訳書に『レイモン・サヴィニャック自伝』、『ルイ十六世』(共訳)、『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス―文学と社会』(共訳)

コミュニティについて

入江アカデミア

入江アカデミア

橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)による『フランス・アラカルト』は、2016年度(平成28年度)で第4期目を迎えます。本年度からは教室が下記住所に変更になりますのでご注意ください。 場所:埼玉県深谷市緑ケ丘18-2

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