入江アカデミア(深谷てててて編集局)
埼玉県深谷市深谷町10-28
今回取り上げるのは、奇才にして多才な鬼才、希代のスキャンダル男、セルジュ・ゲンズブール ( Serge Gainsbourg,1928-91 )です。ロシア系ユダヤ人の移民の息子として、パリに生まれパリに死んだこのパリジャンは、歌手、演奏家、作詞・作曲家、俳優、脚本家、演出家、映画作家…と無数の顔を持っています。その一つ、歌手をとってみても、その長いキャリアの間、ポップス、ジャズ、ロック、レゲエ、ディスコ調、マンボ、チャチャチャ…とあらゆるジャンルに手を染めています。だらしない無精髭と薄汚い格好で、舞台上でも常にタバコを手放さず、露悪的で挑発的なMCを交えつつ、それでも観客を魅了し続けた彼は、過去のそして同時代のいかなるエンターテイナーにも似ていない、ひょっとして不世出の天才であったかも知れません。
そんな彼の魅力の一端に触れていただきたく、彼の書いた幾つかのシャンソンをご紹介します。ほぼ全部 Youtubeで視聴できます。
『リラの門の切符切り』(LePoinçonneur des Lilas)、『夢見るシャンソン人形』(Poupée de cire, poupée de son)、『プレヴェールのシャンソン』(Chanson de Prévert)、『さよならを教えて』(Comment te dire adieu)、『武器を取れ、エトセトラ ( ラ・マルセイエーズ )』(Aux armes, etc.)
講師: 橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)
1948年(昭和23年)深谷市(旧豊里村)生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程満期退学。1982-84年、フランス政府給費留学生としてモンペリエ大学、パリ第III大学に学ぶ。専門は19世紀フランス文学。とりわけフローベールが研究対象。最近は映画も。現在、慶応義塾大学名誉教授。
主要訳書に『レイモン・サヴィニャック自伝』、『ルイ十六世』(共訳)、『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス―文学と社会』(共訳)
橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)による『フランス・アラカルト』は、2016年度(平成28年度)で第4期目を迎えます。本年度からは教室が下記住所に変更になりますのでご注意ください。 場所:埼玉県深谷市緑ケ丘18-2
メンバーになる