入江アカデミア(深谷てててて編集局)
埼玉県深谷市深谷町10-28
フランスの童謡と童話
今回は、フランスで子供たちが幼稚園で習う(?)歌と、シャルル・ペロー(1628-1703)の童話を紹介します。
童謡は''Meunier, tu dors'', "Au clair de la lune", ''Il pleut, il pleut Bergère'', ''À la claire fontaine'' の4つを紹介しますが、最後のは恋がテーマなので、ちょっと童謡の域を超えているかも知れません。
かたや童話では、ドイツのグリム兄弟に匹敵する作家としては、ペローに登場してもらうしかありません。『赤ずきん』、『親指小僧』、『サンドリヨン(シンデレラ)』、『青ひげ』、『眠れる森の美女』などは少年少女向けにリライトされたものをお読みになった方も多いでしょう。原文は、綴りや文法が17世紀のものなので、ちょっと大変です。内容も、必ずしも子供向けとは言えないような・・・。
完訳が岩波文庫に収録されているので、これを機会に再読なさるとよいでしょう。また全訳ではありませんが、詩人天沢退二郎訳が岩波少年文庫から出ていて、挿し絵もすばらしく、こちらもお勧めです。
講師: 橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)
1948年(昭和23年)深谷市(旧豊里村)生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程満期退学。1982-84年、フランス政府給費留学生としてモンペリエ大学、パリ第III大学に学ぶ。専門は19世紀フランス文学。とりわけフローベールが研究対象。最近は映画も。現在、慶応義塾大学名誉教授。
主要訳書に『レイモン・サヴィニャック自伝』、『ルイ十六世』(共訳)、『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス―文学と社会』(共訳)
橋本順一先生(慶應義塾大学名誉教授)による『フランス・アラカルト』は、2016年度(平成28年度)で第4期目を迎えます。本年度からは教室が下記住所に変更になりますのでご注意ください。 場所:埼玉県深谷市緑ケ丘18-2
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